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 月刊ＱＴ誌（日ごとに湧く泉）の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。
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| 2021-10-28 |
2021年 10月 1週次 |
365qt |
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エレミヤ 32：1～15
最後まで守られる神様
ジョン・バニヤンの著作『罪びとのかしらに溢るる恩寵』の中に「人間は見える世界に存在する被造物の中で最も高貴に創られたものだが、罪によって最も悲惨な状態に転落した」との記述があります。神様は、罪によって捨てられるのが至極当然である悲惨な人間を、最後まで捨てず、あふれる恵みを注ぎ、救いの道へと導かれました。今日の本文には、神様が罪に陥ってさまようユダを最後まで捨てず、救いの恵みを与える姿が描かれています。神様がエレミヤに語られた内容を調べながら、ご自分の民を最後まで見捨てず恵みと愛を与える神様を深く黙想してみましょう。
1. 当時のユダはどんな状況だったでしょうか。エレミヤがとどまっている場所はどこですか(1～2節)。ゼデキヤがエレミヤを監禁した理由は何でしょう(3～5節)。
-その当時ユダは、ゼデキヤ王の第十年にあたり、ネブカデレザルの第十八年であった。バビロンの軍隊がユダの首都エルサレムを包囲していた。この時エレミヤはユダの王の宮殿の中にある監視の庭に監禁されていた。
-エレミヤはユダの滅亡に対する神の預言を伝えた。神様がユダをバビロンの王の手に渡し、ユダを攻め取らせること、ゼデキヤ王はバビロンのカルデア人たちに捕らえられ逃れることはできないと言う内容だった。ゼデキヤ王はユダがバビロンに滅ぼされるという預言が気に入らず、エレミヤを監視の庭に監禁した。エレミヤは彼が伝えた神様の預言のために、反逆者、バビロンの手先とみなされた。
2. 神様はとらえられているエレミヤにどんなみことばを語られましたか (6～7節)。「畑を買ってくれ(買い戻してくれ)」というのはどのような意味でしょうか。エレミヤがハナムエルの提案を受け入れた理由は何でしょう(8節)。
-神様はエレミヤに、故郷であるアナトテにある親族の畑を買うように言われた。この畑を買い戻す 権利がエレミヤにあったからである。
-買い戻すというのは旧約時代にあった長い間に慣習である。イスラエルの民の中の誰かが貧しくなり、他に方法がない時、持っている土地を売らなければならないが、他の人の手に渡らないように、その人に近い親族がその土地を代わりに購入する制度である。
-エレミヤはハナムエルが訪ねて来る前から神様がその事実を知らせておられたので、このすべてのことが神様のみこころであることを知っており、ハナムエルの提案を受け入れた。
３エレミヤは畑を買った後、バルクに何を求めていますか(9～14節)。神様が畑を買ったときに封印する少将と封印していない証書二つを造るように言われた理由は何でしょう。
-エレミヤはアナトテにある畑を買うために十七シェケルを払い、購入証書を二部作った。一つは封印し、もう一つは封印しないものだった。そして証人として一緒に署名をした人たちと監視の庭に座しているすべてのユダの人々の前で契約をした。エレミヤは皆が見ている前で購入証書をバルクに渡し、土の器の中に入れて長い間保存するように命じた。
-封印された証書はこの取引が正当で合法的に行われたこと、今後勝手にそれを変更することはできないということを証するもので、封印されていない証書はいつでもだれでもこの取引について確認できるようにする目的があった。
4.神様がエレミヤにアナトテにある畑を買うように言われた理由は何でしょう(15節、 参照/エレ 32：42～44)。
-人間的に見ればバビロンの侵略によってエルサレムが陥落した状況にあって、エレミヤがハナムエルの畑を買い戻すと言うことは無意味ないように見えるかもしれない。神様はなぜこのような状況で、監禁されているエレミヤに畑を買うように言われたのだろうか。神様は人間的に見て無意味で愚かだと思われるような行為を通して、ユダの民が回復し、かつての地、ユダに再び戻って来るという未来の確実なしるしを見せておられるのである (参照／エレ 32：42～44)。神様のみことばに従わず、バビロンの侵略によって滅ぼされるユダの民を最後まで捨てられない神の愛と救いの約束を確認することができる。
5.神様は捕囚として連行されたユダの民を捨てず、土地を回復し、救いを与えられる。あなたはこのように最後まで見捨てることのない神様の愛を経験したことがありますか。
6. あなたを最後まで見捨てられない神の愛と救いの恵みを忘れないで生きていくために、あなたに必要なことは何でしょう。
国が滅ぼされたのに親族の畑を買い戻すことは、実に無意味で愚かなことのように見えます。しかし神様はエレミヤを通して無意味で愚かに見える土地の買い戻しを通して、バビロンに連行されたユダの民に確実な未来のしるしを見せようとされました。これは神様がユダの民を戒めると同時に、自分の民に対する契約を覚えておられるということのしるしです。必ずユダの地を回復し、最後までユダの民を捨てないと言う回復のみことばでもあります。ですから聖徒は契約の民として、状況を見て揺れ動いてしまうのではなく、神様の約束により頼まなければなりません。私を最後まで捨てず、救いの恵みを与えられる神様をあがめた耐える主の子どもとなりましょう。
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