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小グループのガイド

月刊QT誌(日ごとに湧く泉)の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。


日付 題目 お名前 投稿数
2020-05-27 2020年 6月号 1週次 365qt 587
申命記 1:1~18
共に建て上げられていく共同体

エドモンド・クラウニーは自分の著書『教会』で、「教会の職責は、主と、主の民に仕えるところだということだ」と定義しました。これは職分を受けた者であれば「君臨」ではなく、「仕える」リーダーシップを示さないとならないと言う意味です。クラウニーのこのような定義は、神様がモーセの重荷を分割するようにされたという今日の本文と、福音書でルカがエルサレム教会の長老たちについて語った時の内容を土台としているものです。今日は神様がモーセの重荷を分かち合うようにされたことを通して、神様が願われる共同体と、それを導く指導者はどのような姿でなければならないかについてともに調べてみましょう。

1. モーセがイスラエルの民にモアブの草原で律法を説明された時期はいつでしょう(3~4節)。モーセが初めに説教を語り始めたとき、イスラエルに対して告白していた事実は何でしょう(9、12節)。
-荒野での40年が過ぎてから十一カ月目の初めの日にモーセは神様が下さった命令を知らせた。モーセがヘシュボンに住んでいたアモリ王シホンを殺し、エデレイでアシュタロテに住んでいるバシャンの王オグを打って殺した後だった。
- モーセは自分が一人で重荷を負うことはできないと告白した。自分が一人で十分に民のもめごとや争いなどは背負いきれないと告白した。

2. モーセは自分に集中していた重荷を人と分かち合うために、具体的に何を求めましたか。これに対して民はどのように反応しましたか(13~15節)。
-モーセは各部族から知恵と知識があり、認められている者たちを選び、かしらとせよと言った。その職責は千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長、また部族のつかさに区分し、民たちはこのようなモーセの要求に「良い」と言って同意した。

3.モーセはかしらたちへ、訴えを聞いたとき、どのような態度で臨むように言いましたか(16~17節)。モーセが言う異国人とはだれのことを指しますか。彼らに対する態度まで正確に明かしていますが、どうしてでしょうか。

- モーセは兄弟のうちからの訴えを聞いたとき双方に公正な判決をすることを求めた。異国人にもそうであるように命じた。裁判は神に属するものだとしているが、これはつかさたちが裁判をするとき、自分に属するもののように扱い不法を行わないようにするためであった。
-ここで語る異国人とはカナンの地でイスラエルの民と共に住んでいた外国人たちを指す。彼らはイスラエルの律法のおきてを受け入れて、認めていた者たちであるが、地を所有できないので、農耕地がないために不当な扱いを受けることがあった。しかしモーセは彼らのまた約束の地でともに住む居住民として神の統治のもとにあった者だったので差別待遇をしないように求めたのである。これは神様が、イスラエルという共同体が公正に主のみこころを立てることを求めたことから来るものであった。

4.モーセの説教を通して知ることのできる神が望まれる共同体の姿は何でしょう。なぜそのように考えたのか話してみましょう。
-モーセを通して確認できる正しい共同体の姿は、リーダー一人がすべてのことを担うのではなく、ともに建て上げ合っていくものだった。このために知恵があり、知識があり、認められている者たちを立てることが重要だった。また共同体で職分を受けている者たちであれば、だれにも不満がないよう、公正に、すべてのことを処理しなければならないということを知ることができる。
-モーセの説教の初めの部分で、共同体の中で人をたてる内容が出てきているということは神が願われる共同体の姿がどのようにであるべきかについて知ることのできる部分である。すでにイスラエルは神様の祝福を受けてモーセひとりでは担いきることのできない共同体になっていた。それで神様のみこころをともに建てあげていける人の重要性を言っているのである。結局モーセは、神のご性質に似る者たちで、緊密な信頼関係の中で神様に完全に仕えられる人たちによってともに構成されるものだということが分かる。神様が願っておられる共同体になるためには、神様に完全に仕えることができる人でなければならず、神様のご性質を自分の人生や生活でも実践できる人でなければならないということが分かる。
これ以外にも、神様が願っておられる共同体とは何か、なぜそのように考えるのかについて自然に分かち合ってみよう。

5.あなたはモーセが説教を通して明らかにされた指導者が持つべき素質を備えているでしょうか。
6.神様が願っておられる共同体を作って行かなければならない人として、自分の中に不足している部分は何でしょうか。それを変えて行くために、どのような決断をすべきか正直に話し合ってみましょう。

神様はイスラエル共同体の重荷を一人の人が担わなくて良いように、助ける人たちをたてました。彼らは、知恵と知識があり認められている者で、共同体の中で発生する問題を公明正大に処理しなければなりませんでした。このように神様が願われる共同体を建て上げていくためには神様のみこころに従う人たちをたてなければなりません。互いに協力して善をなし、問題が発生したとしても、すべての問題が神様に属していることを認めるなら、状況と関係なく神様から与えられた使命を完全に果たさなければなりません。このことのために、まず自分が神様の主権を認め、神様のみこころを行っていくために、喜びをもって、任された職分を担って行く者となるべきです。

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