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小グループのガイド

月刊QT誌(日ごとに湧く泉)の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。


日付 題目 お名前 投稿数
2019-08-29 2019年 10月号 4週次 365qt 641

伝道者の書 9:13~18
神様の手に捕らえられた知恵

英国の作家エドワードブルワー=リットンはその歴史戯曲『リシュリュー』で「ペンは筆よりも強し」という有名な言葉を残しました。これは人間の思想や叙述が持っている影響力が力と武力よりも大きいという意味です。多くの人達は彼のことばのように人の知恵が持っている力を経験しながら生きています。その場合、科学的な知識と、人間の理想を信頼して生きていく反面、人間の知恵で解釈できない現象や問題は、非理想的で意味のないものとして片づけてしまいます。しかし聖書は人間の知恵にも限界があると語ります。今日のみことばを通して聖書が人間の知恵についてどのように説明しているか調べてみることにしましょう。


1.伝道者が日の下で「大きなこと」と感じたことは何でしょう(13節)。
-伝道者 (コヘレト קֹהֶ֣לֶת)は、日の下で知恵について見た。それは大きなことであったと言っている。

2.小さな町を救う者はだれでしょう。人々は彼に対してどのように接しますか(14~16節)。
- 町の中にいる貧しい知恵のある者が、彼の知恵を用いて、その町を解放した。
3.伝道者の告白のように、知恵が力よりもまさっているのに、知恵をさげすむ現象が起きるのはなぜでしょう(16節)。
- 一般的に「知恵のある人は力強い」ということが事実として受け入れられる (参照/箴 24:5)。しかし伝道者の例話で紹介された貧しい者の知恵はさげすまれている理由は、現実の世界では経済的に、また、社会的に力のない者の知恵は、結局だれにもまともに認めてもらえない事を意味している。
4.伝道者はなぜ知恵者たちのことばは、支配者の叫びより聞かれると言いつつも、それと同時に罪人一人が多くの良いことを打ちこわすと言うのでしょうか(17~18節、参照/伝 9:1)。
- 伝道者は「静かな」ことばと「号令」を比較する。意思疎通が可能なように「聞こえる」言葉と、権力をもって「支配する者」のことばを比較して、「知恵ある者」と「愚かな者」を比較する。これを通して「知恵ある者の静かなことば」が「愚かな者の間の支配者の叫びよりは、よく聞かれる」という事実を一般化させている。また「知恵」と「武器」を比較し、究極的に知恵が優れていると言う事実を確認させている。しかしこれと同時に18節の後半を通して、いくら優秀な知恵だと言っても結局悪い世に存在している罪人一人によってうちこわされてしまうこともありうると説明する。人間が持っている知恵は限界があるということをもう一度確実に伝えている。結局、伝道者は9章の序言の部分である1節で語っているように、すべてのことが「神の御手の中にある」とし、人間の知恵も「神の御手の中にある」とき、意味があるということを言っているのである。



5.人間の知恵が持っている限界を認め、「神の御手」に捕らえられて生きるために努力していますか。
6.知恵の限界を克服し「神の御手」に捕らえられた人生を生きるために、あなたが決断するべきことは何か分かち合ってみましょう。

伝道者は人間の知恵の優秀さについて語りつつ、それと同時に、そのように優れた知恵もまた、絶対的ではないという事実を教えています。神様の手に捕らえられてこそ人間の知恵が持っている限界を克服できるのであり、神様が望まれる人生を生きることができるということなのです。そうであれば、私たちは、自分が神様の下さった知恵によって生きているのかを考えてみなければなりません。もしあなたが神様から受けたみことばの知恵を追求するために努力しておらず、人間の理性に基礎を置いた知恵だけを頼って生きているなら、これは決して神様の御心を正しく打ち立てて神様の手の中で生きていく人生とはなり得ません。いつも神様の手に捕らえられた人生を生きるため、みことばを全的に信頼し、常に喜びをもって生きるために努力しなければなりません。

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