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小グループのガイド

月刊QT誌(日ごとに湧く泉)の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。


日付 題目 お名前 投稿数
2019-02-28 2019年 3月号 5週次 365qt 726
マルコの福音書 10:35~45
自らを低くし仕える人生

周囲の誰かが高い地位に上ったという知らせを聞いて、心が立ち騒ぐことがあります。特に自分が直接助けて、支えてきた人が出世街道を歩んでいるときには、その人のためにしてあげた努力についての報いと功労を認めてほしいと思うこともあるかもしれません。問題は何も得られないときに味わう絶望感、さらには怒りすら感じることもあるかもしれません。イエス様の弟子たちも似たような経験をしました。イエス様は彼らに世とは違う真理を宣言されます。本文を通してイエス様が強調しておられる人生の姿とは何かともに考えてみましょう。

1.ヤコブとヨハネはイエス様に何を求めましたか。そのみことばを聞いたイエス様はどのように反応されましたか(35~36節)。
-ヤコブとヨハネはイエス様に、無条件に自分たちの頼み事を聞いてくれるように求めた。内容と関係なくイエス様から約束を受け取ろうとしたのであった。
- イエス様はヤコブとヨハネの要求にすぐに答えなかった。何を望んでいるのかまず行ってみるようにと言われた。

2.ヤコブとヨハネが得ようとしているものは何か、イエス様はなぜ彼らに、自分が求めているものが何かわかっていないと言われたのでしょうか(37~38節)。
-ヤコブとヨハネはイエス様に、イエス様の栄光の座の右と左に座らせてほしいと願った。これはイエス様の国でほかの弟子より高い地位に立つ一種の特権を要求したものだと言える。イエス様を助ける働きをしたことに対する一種の報酬真理も内在していたと思われる。
-ヤコブとヨハネはイエス様を、イスラエルを解放してくれる軍事的メシヤと考え、イエス様の御国について、誤解していたものと思われる。だからイエス様が王になられたときには、それなりの働きをしてきた二人が、左と右に座らせてほしいと話したものである。またヤコブとヨハネはイエス様が今後直面される苦難がどのようなものなのかについて知ることができなかったものと思われる。イエス様はヤコブとヨハネが自ら何を求めているのかわかっていないと言われた。

-ヤコブとヨハネはイエス様が飲まれる杯を飲み、イエス様の受けるバプテスマを受けなければならない。イエス様の杯はイエス様が担わなければならない人間の罪とさばきを意味している (参照/詩75:8)。
そしてバプテスマは人が水によって圧倒されることと同じ死の苦難を意味する(参照/ルカ12:50)。彼らはイエス様とともに苦しみを受けなければならない事実を知ることができなかった。

3. イエス様が彼らに、望んでいるものを与えることができないと言われた理由は何でしょうか。この話を伝え聞いたほかの弟子たちが怒った理由は何ですか(40~41節)。
- イエス様はイエス様の左と右に座ることは、父なる神様によって備えられた者に与えられることなので、本人たちが決められることではないと語られた (参照/マタ 20:23)。
-ほかの10人の弟子もまた、ヤコブとヨハネが願うものを同じように願っていたのが分かる。そしてヤコブとヨハネに従属することは不当だと思っていた。
-弟子たちはすでに互いにだれが偉大で偉いかについて争ったという前歴があった (参照/マコ 9:33~37).


4.イエス様が、偉くなりたいと思う者、人の先に立ちたいと思う者は、仕える者としもべにならなければならないと言われた理由は何でしょうか(43~45節)。
-イエス様がまず手本を見せてくださったからだ。イエス様は人からの奉仕を受けられず、むしろ、仕えるために来られ、自分のいのちをすべての人の罪の代価として、いけにえとして差し出された。全能なる方が人間となって来られ、罪がないのに罪の刑罰を受け、自分を低くし、仕える者となられたのである(参照/イザ 53:11)。このことを通して人々に新しい命を与え、人々の人生に益をもたらすようにされたのである。
- イエス様は自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされると言われた (参照 ルカ 14:7~11)。この世で、謙遜に、人に仕える者は、復活ののちには永遠の御国で仕えられることになるという逆説的な事実を教えてくださったのである。

5.あなたは認められたいと言う欲望を明け渡し、イエス様のみことばに従ってほかの人に仕える謙遜な姿勢で生きていますか。
6.イエス様が手本を見せてくださったとおりに、自らを低くし、他の人に仕えるしもべの姿で生きるために、決断する部分は何でしょう。分かち合ってみましょう。





ヤコブとヨハネの話を聞いたほかの弟子たちは腹を立てました。彼らもイエス様を助けた功労が認められ、もっと高い地位に上りたいという心があったからです。イエス様は互いに偉大な者になろうと争う弟子たちに、低くなるしもべの人生を生きるようにと言われました。自分の姿を省みてみましょう。主を助けて働いたことをもって、主が受けられるべき栄光を自分が代わりに受けたい、味わわせてほしいと言ったことはありませんか。ほかの人たちより高い所に立って、認められ、権威をふるいたいという欲望はありませんでしたか。私たちはみな欲を捨て、イエス様のように謙遜にほかの人に仕えなければなりません。イエス様が弟子たちに教えてくださった、へりくだったしもべの姿で生きて、ただイエス様に栄光をお返しする弟子となりましょう。

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