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小グループのガイド

月刊QT誌(日ごとに湧く泉)の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。


日付 題目 お名前 投稿数
2017-09-04 2017年 9月号 3週次 365qt 984
決定の基準は何か
列王記第二 10:18~31

<心の扉を開いて>
一つの国家で、その政策を決める時、政治、経済的な色々な部分において益になる方向で決定します。何が自分たちにとって益になるのかどうかが、政策決定の基準になります。しかし、このような基準によって決定されたことが、必ずしも正当であるとは限りません。 自分の利益だけに着目した場合、正しい決定ができない場合も発生します。エフーの改革も、このような理由で残念形になります。エフーはなぜバアル信仰の清算と、金の子牛の偶像崇拝禁止を同時に施行できなかったのでしょうか。エフーのこういう態度が、神様の前でどのように評価されるのか本文を通して見てみましょう。


<みことばの種をまいて>
1. エフーはバアルの預言者たちを滅ぼすために、どのような計画を立てて実行しましたか(18~20、25~27節)。
- エフーは、アハブよりももっとバアルの神に仕えるといつわりの布告をした後、イスラエルにいるバアルに仕える者たちをすべて集めました。列席しない者は、生かしてはおかないという圧力をかけ、ひとりももれることなく集まるようにした。
- 全焼のいけにえをささげ終わったあと、エフーの近衛兵と侍従たちは彼らを殺し、バアルの宮を壊し、これを公衆便所とした。


2. 神様はエフーに対してどのように評価していますか。どのような報いをくださいましたか。一方で、エフーが解決できていない問題は何ですか(29~31節)。
- アハブの家に対して、わたしが心に定めたことをことごとく行ったので、エフーの子孫は四代にわたって王座に着くようにしようと言われた。
- ベテルとダンの金の子牛を崇拝するヤロブアムの罪から離れず、主の律法を守り行わなかった。


3. エフーは、全国のすべてのバアルの預言者を一度に根絶やしにするなどして、神様に認められていたのに完全に神様に立ち返らなかったのはなぜですか。
- 北イスラエルは、ベテルとダンの金の子牛を主なる神様であると考え、これらに仕えること当たり前のことであると考えていたので、それらをどうするべきかまでは考えが及ばなかった。
-またその金の子牛までを取り除いてしまったら、人々が反発するのではないかという恐れがあったかも知れない。エフーはバアルの預言者たちをさばくときから、民がバアル崇拝から立ち返り、金の子牛を崇拝するようになることこそ自分に与えられた使命であると考えていたかも知れない。
- 結局のところ、自らの政治的な基盤を揺り動かずかもしれない金の子牛をこわすことはせず、プラスになることだけを考え、神様に立ち返ることができなかった。

4. エリヤがカルメル山で行ったこと(Ⅰ列18章)よりはるかに大きな改革を断行して、バアル宗教を完全に根絶やしにしたのに、金の子牛に仕えることを禁じられなかったエフーを見て、何を感じますか。

5. 神様のみこころとは関係なく、自分の損得で、物事の重要性を判断してしまっていたことはありませんか。
- 職場や家庭、学校で任されていることがあればそれを分かち合い、キリスト者としてすべてが神様の働きであることを覚え、任されているひとつひとつが神様から与えられたことであると捉えているかどうか分かち合う。

6. すべてのはたらきについて、決定の基準は完全に神様のみこころでなければなりません。現在担っているはたらきについて、何を基準としてそれを行っているか、自由に分かち合って見ましょう。



<人生の実を刈り取って>
エフーは、北イスラエルを完全に神様のもとに立ち返らせることができる王でした。しかし彼が金の子牛の崇拝禁止命令を出すには、政治的に負担になる部分が多かったようです。結局アハブ王朝の滅亡だけを目標としてバアル信仰を廃止したのであって、主に完全に立ち返るために完全に行うべきだった金の子牛の崇拝は禁じることができませんでした。そのことによって、彼の功績は色あせたものとなってしまいます。私たちはどのような状況でも、神様だけが私たちの働きの基準にならなければなりません。自分の利益を求めようとしたら、不純物が混ざります。あなたに任されていることが、神の国と義をたてるところにふさわしいものであるかをもういちど考えてみてください。常に神様だけを基準として生きましょう。

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