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月刊QT誌(日ごとに湧く泉)の 小グループ聖書勉強のテキストとガイドが見られます。
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2016-07-26 |
2016年 8月号 4週次 |
365qt |
1116 |
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過ちを赦す心
主はペテロに「七度を七十倍するまで」赦しなさい(マタ18:22)と教えられましたが、世では、「赦す」ということは自分が損をすることとして受け取られます。このように誰かを赦すということはやさしいことではありません。過去に誰かがあなたに対して犯した過ちに対する記憶がそのまま残っているのにもかかわらず、その人を喜んで受け入れるためには、人間の本性と逆行する恵みが必要です。ではどのようにすれば赦す心を持つことができるでしょう。本文に出てくるヨセフと兄たちの対話を通して、ヨセフがどのようにして赦しの心を持つことができたか考えてみましょう。
1.ヤコブの葬儀が終わった後、ヨセフの兄たちは何を心配し、どう行動しましたか(15~18節)。 -> ヨセフの兄たちは、ヨセフが自分たちを憎み、彼らがヨセフに行ったすべての悪の仕返しをするかもしれないと心配した。それで父の遺言にかこつけて、兄たちの欠けや罪を赦してやるように言ったことにした。直接尋ねて、自分たちのことをしもべと言い、へりくだってひれ伏し、謝罪した。 2.ヨセフがすでに兄たちを赦すと表明したにもかかわらず、兄たちがこのような行動をしているのはなぜでしょう(参照/45:5)。 -> 兄たちは、まぎれもなくヨセフをエジプトに売り飛ばした人間たちだったので、父が死んだあとにある変化について恐れただろう。また父が死んでしまったら、今までヨセフが施してくれた恵みが失われることもありうると考えたのだろう。 3. 兄たちの言葉と行動にヨセフはどのように応えていますか(17、19~21節)。 -> 兄たちの言葉を伝え聞いたときには、自分の本当の心を分かってくれない兄たちのゆえに泣いた。また、直接訪ねてきて、許しを請うた時には、自分が神様の代わりとはなり得ないこと、兄たちの悪を神様は良いことの計らいとしてくださり、多くの人々を生かしておくためのこととしてくださったことを告白した。そしてもう一度、恐れずに兄たちはもちろんのこと、子どもたちまで養おうと言って慰めた。
4. ヨセフが兄たちを赦し、慰めることができたのはなぜでしょうか。また、自分に害を加えようとしていた兄たちを丁寧な言葉で慰めるヨセフを見て、何を感じますか。 -> ヨセフは徹底的に自分は後ろに隠れたままで神様を頼ったので、このような赦しをすることができた。彼はすべてのことの背後で働かれる神様の摂理を悟ったので、兄たちを赦すことができた。
5.私の苦しみを用いて、私を鍛錬し、それを通して計画を成してくださる神様に力づけられ、私たちは赦しを実践できます。過去にあなたに害を与えたり、あなたを苦しめたりした人を、今、赦すことができますか。 6.家族や隣人のなかで、あなたが赦さなければならない人がいるとすれば、ヨセフのように、また一歩進んでイエス様のように、愛をもって受け入れるために、今週何を実践するか、一つずつ決断をして互いに分かち合ってみましょう。
自己中心的な態度で自分が受けた傷ばかりを考えるなら、誰も赦すことはできません。しかし神様の視点から、大きなスケールで考えて、なぜ自分がこのような目にあったのかを考えるなら、相手がどのような過ちをしたとしても赦すことができるようになります。ヨセフも決して自分の力では兄たちを赦すことはできなかったはずです。善を悪に変え、数多くの民を助けた救いの道へと導かれた神様を全的に信頼したので、また、神様が自分とともにおられ、真実にすべてのことを計画して導かれたことを経験したので、兄たちを赦すことができたのです。自分が受けた苦しみの理由を、今すぐにはすべて知ることはできなかったとしても、主の心をもって隣人を顧み、赦すことのできる者となれるように祈りましょう。
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目録
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